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ご来店の際は、ぜひお手に取ってご覧下さい。
ISBN
 978-4-924728-69-1 C 3050

◇◆テクノシステムの最新刊◆◇


●よりスピーディで簡易かつ精度の高い微生物検査の実施に役立つ基礎知識と研究動向、検査事例を組み合わせた実務的解説書!

様々な産業分野において,製品管理,事故対応,原因特定,医療等の観点から重要な業務とされる微生物検査。短時間で精度の高い検査力が求められている微生物検査において,酵素免疫測定法(ELISA法)・イムノクロマト法等の免疫学的検出法・PCR法等の遺伝子検出法など,簡易迅速検査法が実用化されている重要菌種について解説する。また,食品,医薬品・化粧品,農業・水産分野,住環境,健康の各現場における実践例を詳述。現場での活用に役立つ,網羅的な実用書!


微生物の簡易迅速検査法

Guidebook of Easy and Rapid Microbial Test Methods


よりスピーディで簡易かつ精度の高い微生物検査の実施に役立つ基礎知識と研究動向、検査事例を組み合わせた実務的解説書!

微生物の簡易迅速検査法

  ●監修 50音順・敬称略 


五十君 靜信
国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部 部長
農学博士

江崎 孝行
岐阜大学 大学院医学系研究科 再生医科学専攻 
再生分子統御学講座 教授 医学博士

高鳥 浩介
NPO法人カビ相談センター 理事長 獣医学博士

土戸 哲明
関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 教授
工学博士

  ●執筆者 94名  執筆者一覧

  ●発 刊
 2013年 11月 16日 

  ●体 裁
 B5判 二段組上製本 792頁

  ●価 格
 48,000円+税 

         国内送料弊社負担

  ●ISBN
 978-4-924728-69-1
        C3050
 

  ●発 行 株式会社テクノシステム

印刷用パンフレット(PDF)

 


「発刊にあたって」 より


 微生物試験において,現在なぜ,迅速性,簡易性に優れた検査法が求められているのか。その答えは,時代の流れにのったスピーディな対応と情報発信が要求されるため,従来法の検出や同定に求められる技術力が高度化し,複雑な操作が一層煩雑になってきたことにより,結果的に簡便性が求められ,かつ得られた情報に対する信頼性が問われるため,そして何よりも,こうした新しい手法を用いれば,より客観性の高いデータを得られるためである。  
 
微生物が何らかの操作や制御,計測の対象となる現場はとてつもなく広大である。その分野をつぶさに見ると,医薬品,化粧品,食品,衣料,建造物,畜産,水産,医療,農業,工業など,それぞれ極めて特異な特色を有している。それらの環境において微生物は普遍的に分布生息しており,時として事故を引き起こすことがある。そうした場合,微生物試験および検出された微生物の同定を行うことは,衛生管理,汚染原因の究明およびバイオハザード等の面から重要である。そのため最近では,より高品質化・多様化しつつある製品,そしてそれらをつくり出す各製造工程,さらには我々の生活環境(例えば,住宅や公共施設)などから得る試料の品質チェックやトラブル対策などにまで,微生物試験の範囲は拡大してきており,かつ,試験結果のスピード化が強く求められてきている。
 
現在,微生物の検出でキット化されている迅速測定法は,酵素免疫測定法(ELISA 法)やイムノクロマト法等の免疫学的検出法と,PolymeraseChain Reaction(PCR 法)等の遺伝子検出法に大別することができる。 これらの手法を利用した技術の発展により,微生物を特異的に検出することを目的として,近年様々な簡易,迅速測定法が開発され,キット化されているのは本書でも述べているとおりである。本書はそれをカバーすることを意図して組まれることとなった経緯がある。  とりわけ遺伝子解析による微生物同定法は,分子生物学,遺伝子解析機器およびデータベースの発展により,注目されるようになってきた。本同定法による利点として,@操作が簡便である A操作が迅速である B客観性のある手法であるC共通の手法で試験が行える D再現性の高い手法である 等が挙げられる。  
 微生物試験を語らずに,バイオハザードのリスク管理を考えることはできない。とりわけ食品業界では時間との勝負で安全性を常に求めながら消費者への提供に応えるためにも,微生物試験の簡易・迅速化の向上が重要であり,積極的な微生物試験技術の開発や実用化が求められる。本書は上記のような観点に立って企画されたもので,迅速な解析による微生物同定法と注目すべき微生物の簡易・迅速測定法について紹介する。

監修を代表して 高鳥 浩介


 

●主な目次 (詳細目次は各章タイトルをクリックするとご覧になれます。)



第1章 微生物検査の基礎
  第1節 培養法と迅速法
  第2節 簡易迅速検査法の重要性

第2章 簡易迅速検査法の現状
  第1節 簡易迅速検査法の原理
    第1項 ATP 測定を利用した迅速衛生検査
    第2項 遺伝子法の原理
    第3項 資化法の原理
    第4項 染色法の原理
    第5項 蛍光法の原理
    第6項 酵素法の原理
    第7項 電気インピーダンス法の原理
  第2節 主な細菌の検出における公定法と簡易迅速検査法
  第3節 微生物検査の簡易迅速法の利点と課題
  第4節 環境微生物測定の新しい技術
    第1項 環境中微生物の高精度・高感度モニタリング技術
    第2項 水監視システムの微生物検出技術
    第3項 植物病原細菌の簡易迅速同定法
  第5節 迅速検査法における微生物学的問題と
       食品製造現場活用時での技術的問題

第3章 検査対象微生物
  第1節 ウイルス
  第2節 細菌
    第1項 グラム陽性細菌
    第2項 グラム陰性細菌
    第3項 培養不能生存菌
    第4項 損傷菌
    第5項 バイオフィルム
    第6項 胞子形成細菌の検出法
    第7項 貧栄養細菌
    第8項 有用細菌
  第3節 酵母
  第4節 カビ
  第5節 木材腐朽性キノコ
  第6節 原虫
  第7節 寄生蠕虫

第4章 環境微生物
  第1節 土壌微生物
  第2節 食品微生物
  第3節 水産微生物
  第4節 農畜産微生物
  第5節 生活環境微生物
  第6節 環境微生物の害と益
        −感染症・食中毒と環境汚染の生物修復−

第5章 生体微生物
  第1節 腸内菌

  第2節 体表微生物
  第3節 口腔微生物

第6章 高精度簡易迅速検査法の事例:食品
  第1節 穀類におけるマイコトキシンの簡易迅速検査法
  第2節 果実野菜
    第1項 遺伝子チップによる植物病原細菌の簡易迅速診断
    第2項 ウリ科野菜果実汚斑細菌病の検出・診断法
  第3節 貝毒検査における簡易測定法の用途
  第4節 清涼飲料水の簡易迅速検査法
  第5節 芽胞形成細菌の芽胞の耐熱性迅速計測法
        ―ナノサーチ技術の応用
  第6節 耐熱性カビの迅速検査法
  第7節 微生物に由来する食品の変質検査

第7章 高精度簡易迅速検査法の事例:医薬品
  第1節 医薬品の製造現場における微生物の迅速検査
  第2節 透析液製造過程における微生物迅速検査

第8章 高精度簡易迅速検査法の事例:農業・水産分野
  第1節 畜産分野における微生物の簡易迅速検査法
  第2節 食品メーカーにおける簡易迅速検査法の適用例
  第3節 園芸植物病害から検出される微生物の簡易迅速検査法

第9章 高精度簡易迅速検査法の事例:住環境
  第1節 室内空気汚染物質
  第2節 住環境中の空中浮遊微粒子と主要浮遊カビ
  第3節 繊維分野における簡易迅速検査法
  第4節 建築・設備分野における微生物対策
  第5節 文化財の微生物汚染と簡易迅速検査法

第10章 高精度簡易迅速検査法の事例:健康
  第1節 感染症
    第1項 病原微生物感染症の簡易迅速診断
    第2項 食中毒細菌の簡易迅速検査法
    第3項 マイコトキシンの簡易迅速検査法
    第4項 ウイルスの簡易迅速検査法
    第5項 寄生虫の簡易迅速検査法
    第6項 院内感染関連の迅速診断・検査法
    第7項 メタゲノム解析による未知の病原微生物の推定
    第8項 薬剤耐性菌の簡易迅速検査法
    第9項 畜産動物の感染症の簡易迅速診断
    第10項 愛玩動物の感染症の簡易迅速診断
    第11項 実験動物の感染症の簡易迅速診断
  第2節 環境真菌と気道アレルギー (喘息,ABPM,過敏性肺炎)
  第3節 環境微生物の簡易迅速検査

第11章 代表的な規格基準(日本 世界)抜粋
  第1節 日本の代表的微生物規格
    第1項 厚生労働省 食品衛生法に基づく規格・基準と試験法
    第2項 経済産業省 日本工業規格 JIS に基づく規格基準
    第3項 農林水産省 JAS 法に基づくJAS 規格制度
  第2節 世界の代表的微生物規格

付録
  付録1 現場での検査機器・キット・試薬類
  付録2 菌株保存機関

索引