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ご来店の際は、ぜひお手に取ってご覧下さい。

ISBN 978-4-924728-74-5 C 3050

◇◆テクノシステムの最新刊◆◇

分散系を利用した
複合微粒子調製のキーポイント
分散挙動解析と調製への応用

Know-How for Preparation of Composite Fine Particles by Use of Dispersion
Analysis of Dispersing Behaviour and Application

複合微粒子の主な調製法、粒径制御、微粒子の分散挙動の安定化をはじめ、安定剤の添加や反応器の形状、攪拌条件などが微粒子挙動にどのような影響を与えるかなど、分散系を利用した微粒子調製の基本的なメカニズムをわかりやすく解説。

食品、蓄熱、医薬品など、さまざまな用途で利用される複合微粒子調製の応用事例を紹介。フローチャートで調製プロセスをわかりやすくまとめるとともに、調製した複合微粒子の形状観察、特性の測定、分析結果を詳しく解説。

機能性微粒子
における粒径の均一化、スケールアップなど、実際の調製にあたっての課題解決に役立つ「キーポイント」集!

複合微粒子調製の基礎知識から、さまざまな領域での応用に向けた複合微粒子の調製および評価分析事例! 目的にかなった微粒子を調製するための「キーポイント」をまとめた1冊!

トライボロジー設計マニュアル
 ●著者 (敬称略)
 田中 眞人  新潟大学 名誉教授 工学博士
 
 ●発 刊 2016年 1月 4日 
 ●体 裁 B5判 二段組上製本 616頁
 ●価 格 40,000円(+税)
 国内送料弊社負担         
 ●ISBN 978-4-924728-74-5 C3050
 ●発 行 株式会社テクノシステム

印刷用パンフレット(PDF)  執筆者/目次 全データ

 

「発刊にあたって」

 複合微粒子は,化学的性質および物理化学的性質の異なる複数の素材から構成されていることから,集約された機能を有している。例えば,ポリマー基複合微粒子を例にとると,ポリマーミクロスフェアは合成段階から種々の機能を付与することができるし,また,形状や粒径の制御も比較的容易であることなどから,新規複合微粒子の創製に対する基幹素材となっている。したがって,種々の機能を有するポリマー基複合微粒子は,情報記録材料,化粧品,塗料・接着剤,農医薬品,繊維,蓄熱技術,電子材料,建築土木材料などの多くの分野で応用されおり,また,新たな可能性を求めて活発な研究が行われている。
 このような複合微粒子は,各種の分散系(例えば,液・液分散系,固・液分散系,気・液分散系,液・固・液分散系など)を利用した調製法により調製されることが多い。複合微粒子調製プロセスで分散系を利用するにあたっては,分散系を安定に維持するための方法や条件を,また,時には分散系を不安定にして分散粒子の凝集・合一を促進するための方法や条件をあらかじめ確立しておくことが必要となっている。このためには,分散系における分散粒子の分散挙動(凝集,合一,浮上・沈降)に影響を及ぼす調製条件(分散系を構成する液体の物性,攪拌条件,反応器形状,界面活性剤種・濃度,分散安定剤種・濃度など)に関する情報を集積しておくことが不可欠であろう。
 このようなことを念頭におき,本書では,まず,分散系の調製法とその特徴,分散液滴の滴径制御法,反応装置のスケールアップ法について説明した。次に,分散系における分散粒子(液滴,固体微粒子)の分散挙動に影響をあたえる基礎的条件(液物性,攪拌条件)の評価法と解析法,分散系の安定性に影響を及ぼす諸条件(ハード的条件とソフト的条件)の評価法と解析法について説明した。そして,これらの情報・知見を基に,各応用分野で開発・利用されている複合微粒子の調製例を紹介するとともに,今後の課題,特に複合微粒子の調製を試みようとするときのバックグラウンドの条件を,容易に応用展開(特にスケールアップ)することが可能となるように整備しておくことの重要性を述べた。これまでに多くの研究者と議論する機会があったが,バックグラウンドの条件に対する配慮が欠如していると思われるケースが多くあったと記憶している。  本書が,各分野で調製を試みられる研究者の一助になれば幸いである。

2016 年 1月 田中 眞人 

●主な目次 (詳細目次は各章タイトルをクリックするとご覧になれます。)

第1章 液液分散系調製法
  第1節 分散系の調製法
  第2節 粒径制御法  
  第3節 分散系の安定化法
  第4節 反応器のスケールアップ法

第2章 分散粒子の分散挙動
  第1節 分散粒子の分散挙動評価
  第2節 非定常液物性分散粒子の分散安定性に及ぼすソフト的要因(安定剤種と添加法)
  第3節 非定常液物性分散粒子の分散安定性に及ぼすハード的要因(攪拌条件,反応器条件)

第3章 複合微粒子調製事例
  第1節 食品素材への応用事例
  第2節 潜熱蓄熱技術への応用事例
  第3節 農医薬分野への応用事例
  第4節 コアシェル型複合微粒子の調製事例
  第5節 中空・多孔性微粒子調製への応用事例
  第6節 複合微粒子調製への応用事例
  第7節 廃棄物を利用した複合微粒子調製への応用事例
  第8節 情報記録材への応用事例
  第9節 難燃剤への応用事例
  第10節 自己修復剤への応用事例
  第11節 精油含有複合微粒子の調製事例
  第12節 ハイブリッド微粒子の調製事例

第4章 今後の課題と展望

索引