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ご来店の際は、ぜひお手に取ってご覧下さい。

ISBN 978-4-924728-72-1 C 3050

◇◆テクノシステムの最新刊◆◇

粉体の基礎的な物性とその創製法について知り、また粉体を扱い、装置・設備の設計・製造をしていく上で必要な事項を分かりやすく、かつ実際の設計に活用できる。

粉体・ナノ粒子の創製と製造・処理技術

基礎物性からプロセス設計の実務・トラブル処理まで
Process Design and Trouble Shooting in Powder & Nanoparticle Processing

 粉体およびナノ粒子を創成し取り扱う技術には、近年目覚ましい発達が見られる。特に機能性粒子、ナノ粒子の創製では多くの方法が試され、実用化に向かっている。粉体であることの優位性が十分に発揮されつつあると言えるだろう。その技術、実用化の動向について解説する。
 一方、粉体を扱うプロセスは多様で、多くのトラブルが発生しやすいというジレンマがある。
  本書では、粉体プロセスを構築するための、できるだけ具体的な内容を盛り込み、可能な限り装置、設備の実際の選定、設計に役立つように、実例を含めて解説、トラブルの対策を示す。また粉体を取り扱う上での多くの技術について説明し、トラブルを解説する。

粉体プロセスを構築するために、装置・設備の実際の選定、設計に役立つように実例を含めて説明し、またトラブル対策を示す。基礎理論から実務まで、粉体・ナノ粒子を取り扱う上での多くの技術について解説する。

粉体・ナノ粒子の創製と製造・処理技術
  ●監修 敬称略 
小波 盛佳 フルード工業株式会社 執行役員研究開発室長 
千葉大学・鹿児島大学等非常勤講師
元日曹エンジニアリング株式会社 技術開発研究所長
工学博士 
技術士(機械)
松本 幹治 横浜国立大学 名誉教授 工学博士
日本液体清澄化技術工業会・元会長・現顧問
一般社団法人日本粉体工業技術協会
「粉体ハンドリング分科会」 コーディネ
ータ


  ●執筆者 90名  執筆者一覧
  ●発 刊 2014年 11月 13日 
  ●体 裁 B5判 二段組上製本 872頁
  ●価 格 48,000円(+税)

           国内送料弊社負担
  ●ISBN 978-4-924728-72-1
         C3050
  ●発 行 株式会社テクノシステム

印刷用パンフレット(PDF)  執筆者/目次 全データ

 

「発刊の辞」

 粉体を製造し取り扱う技術には,近年目覚ましい進歩が見られる。特に機能性粒子,ナノ粒子の創製では多くの方法が試され,実用化が進められている。粉体であることの優位性が十分に発揮されつつあると言えよう。
 本書では,まず,粉体・ナノ粒子の基礎的な物性とその創製法について,新しい流れを中心にしながらも実用性を重視して解説するように構成した。その中にはこの数年目覚ましい進歩を見せている3Dプリンタに使用される粉体や微小部品の加工などの新しい技術分野を織り込んだ。
 次に,粉体を扱うプロセスが多様でトラブルが発生しやすいという技術・設計技術上の課題に応えるようにした。すなわち実際に粉体・ナノ粒子を扱う装置や設備を設計し製造していく上で必要な事項を理解し,実務に活用するための内容を豊富に示した。粉体プロセスを構築するための具体的な手順や考慮すべき事項をできるだけ盛り込んで装置や設備の実際の選定・設計に役立つようにした。また,粉体を取り扱う上でのトラブルとその対策について実例を含めて解説した。
 また,近年,開発速度が著しい粉体を扱うコンピューターシミュレーション技術における最近の話題を概括するとともに,単位操作ごとの具体的な実施例を解説した。その結果の一部はカラー写真でよりわかり易く理解できるようにした。計測・制御技術でもコンピューターが活躍しているが,センシングが難しい粉体プロセスにおいて,オンライン計測を行い,装置・設備を制御するための技術について,新しい技術を含めて実用的な方法を述べた。
 さらに,粉体を扱う諸分野において,さまざまな製品を製造し取り扱うための参考となるようなプロセスおよび技術内容を具体的な形で示した。
 最後に,粉体に関するISO,JIS,および標準粉体の規格を示した。国際間のビジネス競争が露骨に反映されたISOの制定経緯も記述した。また多くのデータを収録した物性表を収録した。これは近年の類書に見られないもので,粉体装置・設備を計画する際の参考値として有用である。
 なお,全体として,各章ごとにできるだけ概説・総説に相当する内容を含めて,技術全般が見通せるように構成した。

 本書が,新しい粉体技術が続々と生まれつつも長く培われてきた技術の伝承が危ぶまれているこの過渡期にあって,技術者・研究者諸氏のお役に立てることを喜びとしたい。

2014年11月吉日   監修 小波盛佳,松本幹治

●主な目次 (詳細目次は各章タイトルをクリックするとご覧になれます。)
第1章 粉体・ナノ粒子の機能性とその利用
  第1節 粉体であることの優位性とその応用
  第2節 ナノ粒子の機能性と工学的応用
  第3節 食品における粉体・ナノ粒子の利用と機能性
  第4節 医薬品における粉体・ナノ粒子の利用と機能性
  第5節 化粧品における粉体・ナノ粒子の利用と機能性

第2章 粉体の基礎物性と測定
  第1節 粒子径とその測定技術
  第2節 粒子形状の表現方法
  第3節 粒子の密度とその測定
  第4節 比表面積とその測定 
  第5節 粉体の濡れ性とその測定法

第3章 粉体層・粒子群の特性
  第1節 液中に懸濁している粒子の挙動
  第2節 スラリーの特性と挙動  
  第3節 ナノ粒子スラリーの特性評価
  第4節 ナノ粒子の分散・集合状態の制御
  第5節 粉体層の強度とその測定法・評価法
  第6節 粉粒体の摩擦特性とその測定法
  第7節 湿潤粉体層の力学特性  
  第8節 粉体層の音響特性とその利用
  第9節 粉体の帯電特性と制御
  第 10節 粉体の諸操作に関わる
        付着性・流動性の測定と評価

第4章 粉体の創製と加工
  第1節 ナノ粒子の創製
  第2節 粉砕によるナノ粒子の創製
  第3節 多孔質複合粒子の作製と応用
  第4節 金属ナノ粒子の創製
  第5節 高周波熱プラズマ法によるナノ粒子製造技術
  第6節 超臨界によるナノ粒子の合成
  第7節 重合による粒子生成
  第8節 攪拌型晶析槽における操作条件と粒子径の制御
  第9節 メカノケミカル処理による材料合成
  第10節 用途に応じたナノ粒子材料の構造化と制御
  第11節 マイクロ光造形法における微細物の製作
  第12節 マイクロ・ナノカプセルの作製技術と
        高付加価値素材への応用
  第13節 粉粒流動層による微粉体材料の高機能化
  第14節 ナノ粒子制御の応用技術としての有機・無機
        ナノコンポジットの新機能創出
  第15節 材料から見た 3D プリンター

第5章 単位操作の選定・設計とトラブル処理
  第1節 粉体プロセスの組み立て
  第2節 微粉砕装置の省動力化設計とトラブル処理
  第3節 粉砕装置の選定と設計
  第4節 粒子設計と表面改質
  第5節 分級機の分類とトラブル対策
  第6節 乾式サイクロンの高性能化
  第7節 ふるい分け機の選定と設計
  第8節 集じん装置の選定と設計
  第9節 ろ過装置の選定と設計法
  第10節 微粒子(ナノ粒子)のろ過技術
  第11節 湿式水ふるいによる微粒子の高精度分級
  第12節 形状分離
  第13節 静電分離
  第14節 精密微細混合機の選定と設計
  第15節 押出混練装置の選定と設計
  第16節 造粒装置の選定と設計
  第17節 乾燥装置の選定と設計
  第18節 打錠・粉末成型装置と選定
  第19節 粉体の圧縮成形とそれに伴うトラブル対応
  第20節 微粒子の分散装置と選定

 

第6章 粉体の取り扱いにおけるトラブルとその対策
  第1節 粉体プラントにおけるトラブル
  第2節 粉体貯槽の閉塞とその防止
  第3節 最近採り上げられた粉体供給装置
  第4節 粉体の供給・計量トラブルの対策
  第5節 機械式輸送装置の選定とトラブル対策
  第6節 空気輸送システムの設計とトラブル対策
  第7節 粉体の包装形態と装置の検討
  第8節 粒粒体プロセスの付着・凝集トラブル対策
  第9節 粉体滞留の防止と利用
  第10節 粉体の固結現象とその対策
  第11節 粉粒体の偏析トラブルとその対策
  第12節 食品粉体プロセスの異物・コンタミ対策
  第13節 ナノ材料のリスクと安全な取り扱い
  第14節 粉じん爆発とその防止
  第15節 粉体取り扱いの現場における静電気防止対策 

第7章 粉体を扱うシミュレーション
  第1節 粉体シミュレーション技術と実用化
  第2節 粉粒体数値シミュレーションのための構成方程式
  第3節 粉砕・混合・ふるい分け操作の実用化に向けた
       シミュレーション
  第4節 粉砕・破砕に関するシミュレーションと設計
  第5節 流動層シミュレーションにおける大規模化と
       高分解能化
  第6節 DEMによるスクリューフィーダーの混合特性解析
  第7節 粉体充填モデルと貯槽設計への応用
  第8節 粉体貯槽の設計計算とシミュレーション
  第9節 土砂に関するシミュレーション

第8章 オンサイトの計測・制御
  第1節 粉体プロセスの計測と制御
  第2節 粉体のサンプリング
  第3節 粉粒体層の X 線 CT 計測
  第4節 近赤外分光法による医薬・食品粉体の迅速分析
  第5節 粉体プラントにおける人手作業の管理と制御  
  第6節 粉粒体プロセスのセンシング

第9章 諸分野の粉体製造・取り扱いプロセス
  第1節 医薬品製剤の製造プロセス
  第2節 食品,調味料の製造プロセス
  第3節 米粉の製造プロセス
  第4節 小麦製粉の製造プロセス
  第5節 粉体化粧品における紫外線遮蔽技術の
       開発プロセス
  第6節 二次電池用材料の製造プロセス
  第7節 顔料の湿式分散技術 
  第8節 プラスチックの製造プロセス−空気輸送
  第9節 農薬製剤の現状と製造プロセス
  第10節 先進セラミックスの利用と製造技術
  第11節 セメントの製造プロセス
  第12節 ガイシ製造プロセス
  第13節 鉄鋼プロセス
  第14節 非鉄金属材料の製造プロセス
  第15節 石炭火力発電技術に関わる粉体技術
  第16節 液中造粒法による未燃カーボンの回収プロセス
  第17節 木質系バイオマスのナノサイズ粉砕・処理
        プロセス

第10章 粉体に関する規格・標準
  第1節 粉体に関する国際標準化
  第2節 ナノ粒子,ナノマテリアルに関する
        ISO標準化の動向
  第3節 粉体特性の測定に関する国内標準化
       −JIS規格・協会規格
  第4節 標準粉体の概要解説
  第5節 粉体物性データ集

索引