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※当書籍は、『三省堂書店 神保町本店』でもお買い求めいただけます。
ご来店の際は、ぜひお手に取ってご覧下さい。

ISBN 978-4-924728-75-2 C 3050

◇◆テクノシステムの最新刊◆◇

ゲルの新しい応用に向けて今こそ知りたい、ゲルの特性と技術課題・将来展望

ゲルっていいじゃない
−ゲルの製造と応用に向けて−

Gel Is It
−Toward Production and Application of the Gel−



Gel Is It!

トライボロジー設計マニュアル

★ゲルの「なぜ」を問い,
 
「ものづくり」とゲルの構造・物性を結びつける

様々に材料開発されているゲルを、実際の製品開発・応用に活かすためには何が必要か? ゲルの基礎知識から、技術的な課題、これからの応用開発のビジョンまでを、数々の応用事例を紹介しつつ、一貫して「ものづくり」の視点から論じ、考察したユニークな実用書。

第1章〜6章では、ゲルの種類、物性、ゲル化のメカニズム(相分離、相転移・・・)、ゲルの製造方法(エマルション製造、ゾル・ゲル法、粉砕、乾燥、攪拌・・・)、および、形状制御(粒子、ファイバー、シート)、刺激応答性、まで詳しく解説。

第7章では、トピックモデル(語彙分析)による特許分析をつかって、最近10年の国内の注目すべきゲルの応用分野と技術動向を抽出。新しい技術を多く含み、かつ、さまざまな分野に拡散して動向のつかみづらいゲル応用を、分野別の俯瞰図にまとめた。第8章の分野別の技術解説とあわせよむことで、技術課題と展望を、視覚的・立体的に理解できる。

第9章では、最も注目度の高い、再生医療、化粧品、食品、粘着剤、スポーツシューズ、3Dゲルプリンタの各応用分野について、ゲル応用でいま何が問題となり、どのような課題解決が目指されているかを、「ゲルのビジョン」として描く。

各図表には、「つかみどころ」として、図表のポイントをわかりやすく添えている。また、各章末の「コーヒーブレイク」では、より日常的な話題からゲルを考える素材を提供している。

「ものづくり」の立場からゲルを取り扱う方に最適の実用書であると同時に、製品設計、製造、開発の現場で重ねられている試行錯誤に、 新たな視点と解決のヒントをもたらす、類のない技術書。


■ 印刷用パンフレット(PDF) 

■ 執筆者/目次 全データ

●監修  
 
山口 由岐夫 東京大学 名誉教授
●執筆者 (執筆順)
 山口 由岐夫/林 剛/伊藤 大知/鈴木 敏幸/
 西成 勝好/大島 広行/牧野 公子/野村 聡一/
 西脇 剛史/古川 英光/渡邉 洋輔
●編集協力
 吉江 建一

●発 刊 2016年 3月 12日 
●体 裁 B5判 二段組上製本 392頁
●価 格 50,000円(+税)  国内送料弊社負担  
●ISBN 978-4-924728-75-2 C3050
●発 行 株式会社テクノシステム


◆監修/執筆 (敬称略)
 ●監修
 山口 由岐夫  東京大学 名誉教授  一般社団法人プロダクト・イノベーション協会(PIA)  代表理事 工学博士
 ●執筆者 (執筆順)
 山口 由岐夫  東京大学 名誉教授  一般社団法人プロダクト・イノベーション協会(PIA)  代表理事 工学博士
 林 剛  一般社団法人プロダクト・イノベーション協会(PIA)  主任研究員
 伊藤 大知 東京大学 大学院医学系研究科 附属疾患生命工学センター 
再生医療工学部門 准教授 博士(工学)
 鈴木 敏幸 ニッコールグループ 株式会社コスモステクニカルセンター  執行役員 工学博士
東京理科大学 客員教授 
 西成 勝好  大阪市立大学 名誉教授 湖北工業大学 特別招聘教授  博士(理学)
 大島 広行 東京理科大学 名誉教授 理学博士
 牧野 公子  東京理科大学 薬学部 薬学科 教授 薬学博士
 野村 聡一  東亞合成株式会社 取締役 技術生産本部長 兼 研究開発本部長 上席化学工学技士
 西脇 剛史 株式会社アシックス スポーツ工学研究所 所長 工学博士
 古川 英光 山形大学 大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 教授 博士(理学)
ライフ・3D プリンタ創成センター長 
 渡邉 洋輔  山形大学 大学院理工学研究科 機械システム工学専攻
 ●編集協力
 吉江 建一  東京大学 工学系研究科 化学システム工学専攻 特任教授 工学博士

「発刊にあたって」

 ゲルは難しい。ゲルは馴染み深い材料なのに,よくわからないと感じるのはなぜだろうか。ゲル化したり壊れたりするので,ゲルの性質がよくわからない。例えば,ケチャップは振ると流れるが,片栗粉は攪拌すると固まる。全く逆の現象で,振ったり混ぜたりすると,ゲルが壊れたりゲル化したりする。これらの現象はチキソトロピーとか,ダイラタンシーといわれるが,根本のところがわからない。つまり, なぜ,ケチャップがチキソトロピーで,片栗粉はダイラタンシーなのか。
 ゲルは結晶などと異なり,もともと非平衡材料である。それも,熱力学的な非平衡性と流体力学的な非平衡性がカップリングしているから難しい。しかも,ゲル物性は非線形性が強く,単純に予測はできない。また,ゲル構造の解析も階層的に理解されるようになったが,そのゲル構造とゲル物性にはいまだにギャップがある。 そして,同じ材料を用いても,製造プロセスによりゲル構造が変化する。全く,つかみどころがない。
 ゲルに関する書籍は数多く出されているが,「ものづくり」の視点から書かれた書籍はほとんどない。本書はできる限り,know whyを追求し,「ものづくり」とゲル構造, そして,ゲル物性を関係付けることを心がけた。
 とはいえ,やはりゲルは難しい。読者の批判を仰ぎたい。

2016年 3月 山口 由岐夫  


●主な目次

(詳細目次は各章タイトルをクリックするとご覧になれます。)

第1章 ゲルって, なんなの?

第2章 ゲルは, どうしてできるの?

第3章 ゲルって, つくれるの?

第4章 ゲルって, 好きな形につくれるの?

第5章 ゾルって, うまく流せるの?

第6章 ゲルって, 応答するの?

第7章 ゲルの特許分析−応用の 拡がり・開発課題と動向

第8章 ゲルって, 役に立つの?

第9章 ゲルのビジョン 
 第1節 ゲルと医療分野
 第2節 ゲルと化粧品分野
 第3節 ゲルと食品分野
 第4節 ゲルと医薬品
 第5節 ゲルと粘着剤
 第6節 ゲルとスポーツシューズ
 第7節 3Dゲルプリンタの開発−3Dプリンタブームの中で活躍するゲル

索引