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※当書籍は、『三省堂書店 神保町本店』でもお買い求めいただけます。 
ご来店の際は、ぜひお手に取ってご覧下さい

ISBN
 978-4-924728-68-4 C 3050

◇◆テクノシステムの最新刊◆◇


●気液二相流の伝熱計算について、相関式を適応範囲とともに提示したハンドブック!

現在までの気液二相流の相関式・経験式を体系化し、その適用範囲を、その式が求められた元にまでさかのぼって整理し、提示する。

従来提案されている熱伝達率、圧力損失、ボイド率など重要パラメータの相関式をできるだけ多く収録し、
根拠となったデータなどの範囲を含めて提示・説明することで、各種相関式の客観的評価を示す。
設計開発現場での伝熱流動計算に役立つ根幹資料となる、実務書籍!

第1章では気液二相流と伝熱研究の背景および進展についての概略を説明し、
第2章では本書で主として取り上げる各種特性量の定義と実現象における役割、
計算モデルにおける位置づけなどについて解説。
第3章では各種相関式および実験結果などとの検証を提示する。


気液二相流 設計計算ハンドブック

Design Handbook of Boiling Two-Phase Flow


●気液二相流の伝熱計算について、 ボイド率、圧力損失、熱伝達率、限界熱流束、流動様式、不安定流動など各場面の相関式を提示した、研究の概観と伝熱計算・設計開発時の手引きとなる、必携ハンドブック !

  ●執筆者 敬称略 


小澤 守
関西大学 社会安全学部 安全マネジメント学科 教授
工学博士

網 健行
関西大学 システム理工学部 機械工学科 助教
博士(工学)


  ●発 刊
 2013年 7月 13日 

  ●体 裁
 B5判 上製本 448頁

  ●価 格
 45,000円+税

         国内送料弊社負担

  ●ISBN
 978-4-924728-68-4
        C3050
 

  ●発 行 株式会社テクノシステム

印刷用パンフレット(PDF)

 


まえがき より


 熱交換器,ボイラ,各種機器における伝熱流動計算は、いわゆる伝熱工学の枠組みで従来,大学工学部における特に機械工学,化学工学分野の講義の重要な柱の一つであった.しかしながら大学カリキュラム大綱化のもとその内容もまた講義時間配分も大きく影響を受け,ここ10数年,その内容においてかなりの希薄化が進行した.また企業においても伝熱計算は設計上の重要な要素であるにも関わらず,基本的な現象やモデルの理解なしに単なるツールと化し,既存の与えられた式の適否や適用範囲に対して無配慮に使用する場合もある.  長年の研究と技術的な蓄積の上に立つ単相流,すなわち気体,液体のみの流れに対してはかなり信頼性の高い理論式あるいは乱流が関与する場合には相関式が賞用されており,大きな問題はないといって差し支えない.しかしいったん別の相が混入する,すなわち二相流,今回の場合には気液二相流の場合には,流れそのものの表現形式,すなわちモデルそのものも完全なものではなく,特に界面を通じての物理現象そのものも十分定式化されているわけではない.過去長年にわたって築かれてきた気液二相流の伝熱・流動に関する学問体系そのものもいまだ発展過程といって言い過ぎではない.その意味で,企業などにおける設計現場ではそれぞれの立場,装置などに応じて適当な,現状で大きな問題を生じていないという実績のもと,各種の相関式がそれぞれ用いられており,従来の範囲を超えてあらたに設計開発を行おうとすると,その適用範囲において問題を生じかねない.その意味で,今までの相関式・経験式をある程度体系化し,その適用範囲を,その式が求められた元にまでさかのぼって整理して提示しておくことは,非常に重要であると考える.  本書はそのような観点に立って企画されたもので,まず相変化を伴う流れの全体像を提示し,そこで問題になる各種の伝熱流動問題を提示した上で,従来提案されている熱伝達率,圧力損失,ボイド率など重要パラメータの相関式を根拠となったデータなどの範囲を含めて提示し,いわば各種相関式のある一定のアセスメントを提示する.したがって現象そのものの説明は他の成書に譲るとして,ここではその概要を述べるにとどめ,主として相関式の提示ならびに相関式の説明にとどめる. 本書の企画そのものは数年前に遡るが,著者の怠慢からその執筆は遅々として進まず,編集者の皆さんには大変ご迷惑をかけた.このたび若い共著者を得て,ようやく取りまとめができるようになった.関係各位に感謝する次第である.
 目に鮮やかな紫陽花に囲まれて

                               

小澤 守


 

●主な目次 (詳細目次は各章タイトルをクリックするとご覧になれます。)


使用記号

第1章 二相流研究と伝熱研究の進展

第2章 沸騰二相流における特性量と基本的な流動モデル

第3章 設計パラメータ

  第1節 ボイド率
    1.スリップ流モデル
    2.ドリフト・フラックスモデル
    3.ミニ・マイクロチャンネル
    4.大口径チャンネル
    5.サブクール沸騰域のボイド率
 第2節 圧力損失
    1.圧力損失の基礎式
    2.位置損失(重力項)

    3.加速損失(加速項)
    4.摩擦損失(摩擦項)−単相流
      4.1 単相流の摩擦損失
      4.2 管摩擦係数
    5.摩擦損失(摩擦項)−二相流
      5.1 気液二相流の摩擦損失
      5.2 二相摩擦乗数
    6.飽和水が流入する蒸発管の圧力損失
 第3節 熱伝達率
    1.単相熱伝達
    2.プール沸騰熱伝達
    3.強制流動沸騰熱伝達(サブクール沸騰および低クオリティ条件)
    4.強制流動沸騰熱伝達(高クオリティ条件)
    5.ポストドライアウト熱伝達
第4節 限界熱流束
    1.伝熱様式線図
    2.プール沸騰限界熱流束
    3.強制流動沸騰限界熱流束(低クオリティ域のDNB)
    4.強制流動沸騰限界熱流束(高クオリティ域のドライアウト)
    5.様々な系における限界熱流束
第5節 流動様式
    1.上昇流
    2.下降流
    3.水平流
    4.ミニ・マイクロチャンネル
    5.気泡流
    6.スラグ流
      6.1 上昇流
      6.2 水平流
    7.環状流
 第6節 不安定流動
    1.発生機構による分類
    2.Ledinegg不安定流動
    3.流れ逸走
    4.不均等流量分配
    5.圧力降下振動
    6.密度波振動

付録 物性値表
    1.各種気体の熱物性値
    2.単位換算表

索引
    式索引
    用語索引