・現場における固結トラブルの事例をあげ、防止対策を解説

粉粒体の固結現象と防結対策

−固結現象の解明・固結性評価・固結対策・応用−


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発刊にあたって

粉体や粒体の固結現象とその対策とは、およそ粉粒体を取り扱う者にとって、どうしても避け得ない肝要テーマだと言えよう。我が国のような高湿度地域では尚更のことで、宿命的とも呼べる永遠の課題になっていた。

固結現象の実体の複雑さや、クレーム処理単発性防結ノウハウ、といった学問になりにくい経緯が従来あって、体系的取りまとめがなかなか実現するに至らなかったと思われる。粉体トラブル技術の一環として成書に採り上げられた例はあるが、固結防結の化学技術そのものを主題とし、総合的に体系化した専門書は、我が国において本書籍が最初であろう。本書の企画は、1994年夏頃に具体化した。固結の基礎理論と現実の対策技術各論とを両翼とし、かつ固結を災難と受け止め対症療法に腐心する、という在来の受身性を洗い直し、固結現象をむしろ活用しての積極的方向を提示する点を特色とするような基本構想が、決められたのであった。造粒やセメントなどの各章が設けられたのはその裏付けにほかならない。本書が粉粒体関連の産学官各界にてお役に立てれば幸いと期待している。