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※当書籍は、『三省堂書店 神保町本店』でもお買い求めいただけます。
ご来店の際は、ぜひお手に取ってご覧下さい。

ISBN 978-4-924728-73-8 C 3050

◇◆テクノシステムの最新刊◆◇

トライボロジー設計マニュアル

Tribology Design Manual

 「トライボロジー」の考え方と設計技法を、さまざまな領域の設計事例・データとともに体系的にまとめた設計マニュアル。軸受、ベルト、シール、案内面等の機械要素のトライボ設計や、自動車・航空機・船舶から風車、免震・制振装置、橋梁、家電等々、多様な機器や建造物の設計における応用事例、表面テクスチャリングや新しいトライボマテリアル等、新しいトライボ技術の設計への応用を解説。さらに、設備管理や潤滑油の漏れ・劣化管理など、メンテナンストライボロジーについても詳しく解説。水素利用機器、医療機器、テキスタイル、化粧品など最近のトライボロジー技術の開発・実用化の動向や、潤滑理論・潤滑剤の基礎など、トライボロジー理解に必須の基礎知識も加えた、設計実務に役立つ解説書!

設計技術者が現場で直面するトライボロジー問題の解決に役立つよう、さまざまな領域のトライボ設計事例、トライボデータをまとめた設計マニュアル!

トライボロジー設計マニュアル
●監修 (敬称略)
似内 昭夫  トライボロジーアドバイザー 元)玉川大学 教授 博士(工学)
●編集委員長 (敬称略)
是永 敦  国立研究開発法人産業技術総合研究所 製造技術研究部門
トライボロジー研究グループ 主任研究員 博士(工学)
●編集委員 (50音順・敬称略)
浅野 憲治  株式会社ジェイテクト 研究開発本部 研究企画部 
主席研究員   
佐々木 信也  東京理科大学 工学部 機械工学科 教授 工学博士   
佐分 茂  株式会社 IHI 回転機械セクター 技師長   
四阿 佳昭  新日鐵住金株式会社 設備・保全技術センター 
機械保全技術室 室長   
田川 一生  JX 日鉱日石エネルギー株式会社 中央技術研究所
潤滑油研究所 駆動系油グループ チーフリサーチャー   
中野 健 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 人工環境と情報部門
准教授 博士(工学)

   ●執筆者 89名  執筆者一覧
   ●発 刊 2015年 5月 15日 
   ●体 裁 B5判 二段組上製本 792頁
   ●価 格 48,000円(+税)
 国内送料弊社負担         
   ●ISBN 978-4-924728-73-8 C3050
   ●発 行 株式会社テクノシステム

    印刷用パンフレット(PDF)  執筆者/目次 全データ

 

「発刊にあたって」

 1966 年 Jost Report によってトライボロジーが世に出て 2015 年には 50 年を迎える。トライボロジーは先端技術そのものではなく,多くの先端技術を支える基幹技術である。その意味で,トライボロジーは技術に関わる技術者にとっては必須のものであるが,50 年にわたるトライボロジストの努力によって,日進月歩多くの成果が得られている割には,その成果が一般の技術者へ十分に普及しているとは言い難いのが現状であろう。  この度は,トライボロジーをできるだけ多くの技術者達へ普及させることを目的に,トライボロジーのこれまでの成果をまとめ,それを各方面の設計資料として提供することを念頭に各方面の専門家に執筆をお願いした。より実務に即した説明を心がけ,一般の技術者のトライボロジーへの理解を深めること,さらに実地に基づく多くのトライボデータを提供することで,それらを応用して,現場の設計技術者達がそれぞれの設計にあたってトライボ問題に直面した時,その解決の糸口を得ることを可能にすることなどを執筆の基本的な姿勢とした。
  トライボロジーの基本的な考え方や各方面の新しい研究成果が盛り込まれ,またトライボロジーの実用的な事例が数多く紹介されているなど,設計やメンテナンス等の設備に関わる技術者にとって使いやすい実用的な書籍となったものと自負しているが如何であろうか。
 また,先に述べたようにトライボロジーは日進月歩であり,最近の新しい問題にも触れ,トライボロジーの新しい側面を紹介することで,技術全般の新しい挑戦におけるトライボロジーの可能性を示すことができたものと考えている。  本書がトライボロジーの裾野を広げることに少しでも寄与することができれば幸いである。
 企画・編集の労にあたられた編集委員諸氏および執筆者諸氏,そして出版にあたられた潟eクノシステムの皆さんに感謝申し上げる。

2015 年 5 月 監修 似内 昭夫  
 トライボロジーに起因する諸問題は,とかく厄介者扱いされるのが世の常であるが,これをなんとかして解決する道具をつくったり,困っている人に解りやすく説明したりして,解決への道筋を示したい,というのがトライボロジストのモチベーションの一つであると思う。本書は特に,企業などで実際に機械システムを扱っておられる方々に,少しでも問題解決もしくは新しい技術開発の一助となれれば,という想いで編集したつもりである。すなわち,実用部分に重きを置き,学術的基礎の部分はなるべく平易簡潔に,しかし必要かつ参考になる事項は詳説するようにした。
 さて,この書籍の計画を初めて伺ったのが平成 25 年の春で,出版までに 2 年を要した,というより要してしまった。編集の責任者という重責をお受けするにあたり,当時世に出ているテキストの状況,トライボロジー学会のハンドブックなどを鑑み,しかも所謂「分厚くて高い本」をどうつくるか,正直考え込んでしまったが,前述のコンセプトであれば良い本をつくってみたいと考えた。残念ながら,やりたいこととやっていることに乖離が生じ,その結果多くの皆さんにご迷惑をお掛けする結果になったことを,お詫びしたい。多忙極まる中で時間を割いて下さった執筆者の皆様,辛抱強くサポートして下さった潟eクノシステムの皆様,このような機会を与えて下さった似内先生に,厚く御礼申し上げる。
 最後に,この本を読んで下さった方に,こんな情報があったらいい,などのご意見を是非ともお寄せいただきたい。少しでも多くの方に,多少なりともお役に立てることを心から願っている。  
2015 年 5 月 編集委員長 是永 敦

●主な目次 (詳細目次は各章タイトルをクリックするとご覧になれます。)

第1章 トライボロジー現象と基礎理論
 第1節 トライボロジーの概念と効用
 第2節 固体の表面
 第3節 固体接触理論
 第4節 摩擦現象とその基礎理論
 第5節 摩耗現象とその基礎理論
 第6節 焼付き現象
 第7節 トライボ材料
 第8節 トライボロジー特性改善のための表面改質
 第9節 液体の基本特性
 第10節 潤滑理論
   第1項 流体潤滑
   第2項 弾性流体潤滑
   第3項 境界・混合潤滑
 第11節 トライボ試験
 第12節 表面分析法

第2章 潤滑剤・潤滑法
 第1節 潤滑油の基本物性
   第1項 粘度特性
   第2項 密度と膨張
   第3項 蒸気圧
   第4項 鉱油の組成と物性
   第5項 電気特性
 第2節 潤滑油
   第1項 エンジン油
   第2項 駆動系油
   第3項 工業用油
   第4項 金属加工油
 第3節 グリース
 第4節 固体潤滑剤
 第5節 潤滑法
 第6節 試験法
 第7節 安全性

第3章 機械要素のトライボ設計
 第1節 しゅう動面の運動とトライボ損傷
 第2節 滑り軸受のトライボ設計T
 第3節 滑り軸受のトライボ設計U
 第4節 転がり軸受のトライボ設計
 第5節 歯車のトライボ設計
 第6節 ねじのトライボ設計
 第7節 機械式無段変速機構のトライボ設計
 第8節 巻掛け伝動のトライボ設計
 第9節 柔軟媒体搬送機構
 第10節 クラッチのトライボ設計
 第11節 シールのトライボ設計
 第12節 案内面のトライボ設計

第4章 新しいトライボロジー技術の設計への応用
 第1節 ナノトライボロジー
 第2節 DLC 応用技術
 第3節 表面テクスチャリング
 第4節 新しいトライボマテリアル
   第1項 ポリマーブラシ
   第2項 ゲル
   第3項 酸化グラフェン
 第5節 新しい潤滑剤としてのイオン液体

 

第5章 トライボロジーの実践
第1節 輸送機器におけるトライボ対策設計事例
   第1項 自動車
   第2項 航空機/ジェットエンジンのトライボロジー
   第3項 船舶/舶用エンジンのトライボロジー
   第4項 鉄道車両のトライボロジー
   第5項 エレベータ,エスカレータのトライボロジー
第2節 産業機械におけるトライボ対策設計事例
   第1項 建設・土木機械のトライボロジー
   第2項 農機のトライボロジー 
   第3項 ポンプのトライボロジー
   第4項 圧縮機/冷凍機のトライボロジー
第3節 製鉄機械におけるトライボ対策設計事例
第4節 情報機器におけるトライボ対策設計事例
   第1項 現金自動預払機・自動改札機のトライボロジー
   第2項 複合機・プリンタのトライボロジー
   第3項 ハードディスク(HDD)のトライボロジー
第5節 石炭粉砕ミルにおけるトライボ対策設計事例
第6節 発電所におけるトライボ対策設計事例
第7節 風車におけるトライボ対策設計事例
第8節 免震/制振装置におけるトライボロジー技術の
     適用事例
第9節 橋梁におけるトライボロジー技術の適用事例  
第10節 宇宙機器におけるトライボ対策設計事例
第11節 家電におけるトライボ対策の設計事例

第6章 メンテナンストライボロジー
第1節 設備管理とメンテナンストライボロジー
第2節 信頼性設計
第3節 潤滑診断技術とその応用
第4節 潤滑剤の劣化・汚染
第5節 潤滑管理の実際
第6節 漏れ管理
第7節 油圧・空圧システムにおける潤滑剤の劣化管理
第8節 油圧・空圧システムにおける潤滑剤の汚染管理
第9節 MP 設計・トライボ設計

第7章 これからのトライボロジー
第1節 グリーンテクノロジーとしての トライボロジーの展開
第2節 宇宙空間のトライボロジーの展開
第3節 水素利用機器のトライボロジーの展開
第4節 医療機器(X 線管)のトライボロジーの展開
第5節 人工関節のトライボロジーの展開
第6節 靴のトライボロジーの展開
第7節 紙のトライボロジーの展開
第8節 テキスタイルのトライボロジーの展開
第9節 化粧品のトライボロジーの展開

索引