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※当書籍は、『三省堂書店 神保町本店』でもお買い求めいただけます。
ご来店の際は、ぜひお手に取ってご覧下さい。

ISBN 978-4-924728-77-6 C 3050


◇◆テクノシステムの最新刊◆◇



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有害微生物の制御と管理
−現場対応への実践的な取り組み−

Control and Management of Harmful Microbes
−Practical Efforts for On-Site Experience−

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−さまざまな現場で取り組む微生物対策をわかりやすくまとめた実践ガイド!−

<本書のポイント>
ウイルスやカビ、細菌などの代表的な有害微生物の生態、発生・増殖の要因、汚染による被害とそのメカニズム
微生物検査法の基本と操作のポイント
殺菌剤、抗菌剤、電解機能水、次亜塩素酸、熱、紫外線、空気清浄などの微生物制御管理技術
食品・飲料・医薬品等の製造工程における微生物管理のポイント
病院、事務所、ホテルなど多数の人が利用する施設や、美術館など資料保管施設の微生物管理のポイント
それぞれの現場の微生物管理に関連する規格規準・ガイドライン
図表を多く取り入れ、実務に役立つコラムを数多く掲載


製造工場、病院、事務所、公共施設など、さまざまな現場で取り組む微生物対策のポイントをわかりやすくまとめた「現場実用書」!

有害微生物の制御と管理

  ●監 修  
    高鳥 浩介   NPO法人カビ相談センター 理事長 獣医学博士
    久米田 裕子  大阪府立公衆衛生研究所 副所長 兼 
              感染症部長 博士(農学)
    土戸 哲明   大阪府立大学 21世紀科学研究機構 客員教授 
              関西大学 名誉教授 工学博士

    古畑 勝則   麻布大学 生命・環境科学部 臨床検査技術学科 
              
教授 博士(獣医学)

  ●執筆者  77名  執筆者一覧
  ●発 刊  2016年 11月 13日

  ●体 裁  B5判 二段組上製本 664頁
  ●価 格  48,000円(+税)
 国内送料弊社負担
  ●ISBN  978-4-924728-77-6 C3050
  ●発 行  
株式会社テクノシステム

    □ 印刷用パンフレット(PDF) 
    □ 執筆者・目次全データ  

 

はじめに

微生物は日常無害  
 私たちの周辺には多様な微生物が漂っている。その微生物を目で見ることもなく,つまり無害とする認識でしかない。しかし,通常の環境を見るといたるところで微生物による害を受けている場面に遭遇する。そのとき微生物は有害微生物として表に出るようになる。

有害微生物
 有害微生物は,人やもの,さらに環境において危害を及ぼす。その有害の強さには差があり,危害の影響は人やものによって様々である。本書では有害微生物の対象をウイルス,細菌,酵母,カビそして原虫・寄生虫に限定して話を進めている。本書の執筆者は微生物の専門家であり,とりわけ有害微生物をひたすら研究されている。しかし,有害微生物の定義は定かではないために読者を困らせることが多い。その問題を本書で各分野ごとにまとめている。

有害微生物の生態
 微生物制御を実践するには微生物の生態を知ることから始まる。すなわち,微生物といえども自然界や産業分野に共通して広く生息することはない。微生物には生息しやすい環境やしにくい環境がある。これが微生物の生態であり,有害微生物でも同様にその生態を知ることが重要である。
 ところが,微生物生態に関する成書はあっても有害微生物に限定した書がない。そこで本書ではこのような有害微生物の生態を各分野ごとにまとめることに重点を置いた。

有害微生物対策への苦慮
 微生物の危害は,時間が止まることなく常に起こっている。私たちは報道で食品や福祉施設などのニュースを耳にすることが多いが,その他の産業分野でも行政でも,有害微生物による危害に翻弄されていると言っても過言ではない。いったん危害を経験するとそれが小さな輪で留まることなく,遠くまで拡大していく。その負の影響は単に相加的ではなく,相乗的なマイナス現象となりやすい。有害微生物による危害は事故が起こって初めて知る。それがために制御や予防に苦慮している。

有害微生物全般についての制御管理の指導書
 筆者の職業等から見ると,こうした有害微生物による被害で困っている場面を経験することが極めて多い。それぞれの産業や福祉,サービス業界,さらに行政など,微生物対策を常に願っている分野への一般書籍は多い。そうしたなか,本書はその制御や管理に対して,とりわけ現場対応を念頭に構成し,そこから実践的な取り組みに主眼を置いた書である。

本書の特徴
 本書の構成を見ていただくとわかるように,広範な分野にわたって,実践的な現場対応ができるよう各項目に図表を取り入れる構成となっている。すなわち読者が微生物制御と管理への取り組みを簡潔にまとめ理解しやすい構成が本書の大きな特徴である。さらに特筆すべきことは,なるべく多くの項に掲載した“読んでためになるcolumn”である。束の間の休息時間にしていただけるよう工夫した。
 第 I 編では,有害微生物の基礎として代表的な有害微生物,生態,発生・汚染そして有害性をまとめている。
 第 II 編では,有害微生物の検査と制御・管理として検査法を最初に取り上げ,その後本書の基本となる制御管理について述べている。
 第 III 編では,本書の特徴をさらに表に出し,現場から見る有害微生物の制御と管理と題して多様な業界での取り組みをまとめている。例えば,農産物,水産物,畜産物といった現場での実践的な取り組み,さらに食品業種ごとによる取り組み,医薬品,化粧品業では衛生対策への取り組みがなされているが,しかしなお制御管理が必要とされている。また近年医療福祉施設や公共施設などでの有害微生物が話題となり,行政からも重視されその制御管理が注目されてきている。  巻末資料では,本書で必要とされる法規,ガイドラインをリストアップしており,各分野で活用していただきたい。
 このように,私たちの周辺の製造生産業界や環境における衛生管理は,現在に限らず将来にわたって危害を最小限にとどめる対応が望まれるであろう。本書はこうした業界や健康を追及する現場への実践的な取り組みを,実用性を重視してまとめた専門書である。まさに机上書籍ではなく,現場実用書である。  本書を通して少しでも現場対応はどうあるべきかといった生の声を反映していただければ幸いである。

2016 年 11月 監修を代表して 高鳥 浩介  

 主な目次 

(詳細目次は各タイトルをクリックするとご覧いただけます)

◆ 第 I 編 有害微生物の基礎

1. 代表的な有害微生物
  1.1 有害微生物とは
  1.2 ウイルス
  1.3 細菌
  1.4 酵母
  1.5 カビ
  1.6 原虫・寄生虫

2. 有害微生物の生態
  2.1 微生物の生息
  2.2 自然界
  2.3 住環境
  2.4 農産物生産現場
  2.5 農産物の貯蔵病害
  2.6 農産物の流通・輸送中に発生する障害
  2.7 空中
  2.8 水中
  2.9 動物
  2.10 極限環境

3. 有害微生物の発生・汚染
  3.1 微生物増殖の機序
  3.2 微生物の活性・不活性
  3.3 発生の要因
  3.4 現場での発生・汚染要因

4. 微生物の有害性
  4.1 一次汚染・二次汚染微生物
  4.2 腐敗
  4.3 劣化
  4.4 変色
  4.5 臭気
  4.6 有毒代謝物
  4.7 感染
  4.8 アレルギー

 

◆ 第 II 編 有害微生物の検査と制御・管理

1. 有害微生物の検査と評価
  1.1 微生物検査の基本
  1.2 ウイルス検査
  1.3 細菌検査
  1.4 酵母検査
  1.5 カビ検査
  1.6 原虫検査
  1.7 寄生虫検査
  1.8 簡易迅速検査

2. 有害微生物の制御管理
  2.1 制御管理の考え方
  2.2 化学的制御
  2.3 物理的制御
  2.4 HACCPシステム導入の課題

◆ 第 III 編 現場から見る有害微生物の制御と管理

1. 農産物とその製造環境の微生物制御
  1.1 青果物
  1.2 野菜加工品
  1.3 果実加工品
  1.4 穀類
  1.5 穀類加工品
  1.6 香辛料

2. 水産物とその製造環境の微生物制御
  2.1 魚介類
  2.2 海藻
  2.3 水産加工品

3. 畜産物とその製造環境の微生物制御
  3.1 食肉と肉製品
  3.2 卵と卵製品
  3.3 乳と乳製品

4. 飲料とその製造環境の微生物制御
  4.1 清涼飲料水の製造工程の衛生管理
  4.2 ミネラルウォーター
  4.3 炭酸飲料
  4.4 酸性飲料(果実飲料など)
  4.5 野菜飲料
  4.6 低酸性飲料

5. 弁当・惣菜・その他の食品とその製造環境の微生物制御
  5.1 弁当・惣菜
  5.2 レトルト食品
  5.3 冷凍食品
  5.4 乾燥食品

6. 甘味料・菓子とその製造環境の微生物制御
  6.1 甘味料
  6.2 菓子

7. 飼料・ペットフードとその製造環境の微生物制御
  7.1 飼料
  7.2 ペットフード

8. 医薬品・化粧品とその製造環境の微生物制御
  8.1 医薬品
  8.2 化粧品

9. 医療・福祉施設の有害微生物制御
  9.1 病院
  9.2 福祉施設

10. 公共施設の有害微生物制御
  10.1 美術館・博物館・図書館
  10.2 プール
  10.3 温泉
  10.4 ホテル・旅館

11. その他の施設環境の有害微生物制御
  11.1 空気環境系
  11.2 給水・給湯系
  11.3 次亜塩素酸による建物・室内空間の洗浄と殺菌
  11.4 植物工場
  11.5 クリーンルームにおける有害微生物制御

資料(関連法規・ガイドライン)

索引